虎之助の映画記

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虎之助の映画データベース

是枝裕和監督「歩いても 歩いても」(2008)一家が集うある夏の日

歩いても 歩いても

夏の暑い日、兄の命日に実家に家族を連れて帰省する。父母、姉家族、集まった家族の夏の一日を淡々と描く。

特段のドラマがあるわけでもないのに、引き込まれる。なんか凄い。海街diaryと似た雰囲気の作品です。

豚の角煮と枝豆ご飯が食べたくなった。


歩いても歩いても(2008)

監督:是枝裕和
出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、樹木希林、原田芳雄

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(2018/7/21)

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「Into the Storm」(2009) 英国宰相チャーチルを描く

Into the Storm

第2次世界大戦中のチャーチル首相を描く。HBOのドキュメンタリードラマ。

チャーチルのドラマは初めて。感想は、それなりの出来ですが、凄くよくできているという程でもありません。人物像は、脚色されるので、本当のところはどうなんでしょうね。



イントゥザストーム(2009)

監督:Thaddeus O'Sullivan
製作:HBO

(2018/7/6)

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塚本晋也監督「鉄男」(1989) 強烈な迫力のカルトムービー

鉄男

金属クズの塊に体が変化していくホラーというか、カルト的な映画。

強烈な迫力ある映像で、肩から力が抜けない。内容はわけわからんが、なんか凄いことだけは分かるという映画。

普通の人に勧めるような作品ではないですね。

アングラ演劇

映像なので劇とは違う表現形態だが、寺山修司天井桟敷を思い浮かべた。もう随分と昔のことなので、あまり良く覚えていないが。

アングラ系の大学演劇でも、こういう作風のものがあったが、映画でもあったのだろう。それを究極的に突き詰めたような感じ。出演者もアングラ系ですね。


鉄男 (1989)

監督:塚本晋也
出演:田口トモロヲ、藤原京、六平直政、石橋蓮司

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(2018/6/19)

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「かぞくのくに」(2012) 在日朝鮮人の悲しい物語

かぞくのくに

1970年代の帰国事業で祖国北朝鮮へ渡った兄。病気治療のため25年ぶりに一時帰国し、両親・妹と僅かながら一緒に生活する。北朝鮮での生活が彼の何を変えだのだろうか?

実話に基づくシリアスな物語

若干、ドキュメンタリータッチな映像作品。良い作品です。しかし、陰鬱として、悲しくて、個人的には趣味ではないです。

万引き家族」の安藤サクラつながりで視聴しました。

気になった点

・セリフが聞き取りにくい。演出だろうが、観客に不親切。
・手持ちのカメラワークは好きでない。
・劇中人物の年齢と、役者の実年齢が離れ過ぎ。


かぞくのくに(2012)

監督:ヤン・ヨンヒ
出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン

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(2018/6/17)

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「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)

わたしは、ダニエル・ブレイク

心臓病で仕事不可なのに社会保障を打ち切られた老人と貧しいシングルマザーの物語。貧困に喘ぎながら、尊厳をもって生を全うしていく。

素直に面白い。

2016年のカンヌ・パルムドール。カンヌは敬遠しがちなのだけど、、、良かったです。

イギリス版「万引き家族

是枝監督の「万引き家族」の論評に際し、「ダニエル・ブレイクも、英国ではバッシングがあったよ」というような記事があって、それがこの作品を見るきっかけ。確かに、社会制度や役所の理不尽さ、社会保障の打切りで喘ぐ人を描くので、政治的な作品でもある。万引き家族も観に行こうかな。


「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)

監督:ケン・ローチ
出演:ディヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ
受賞:カンヌ映画祭パルム・ドール

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(2018/6/10)

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アニメ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(2017)

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

花火大会の日、母の再婚を機に家出しようとする少女と彼女に想いを寄せる少年。不思議なガラス玉を投げると、思い通りにならなかった過去をやり直すことができた...

1995年の岩井俊二作品のリメイク

アニメ版を観ようと思ったら、実写版があったので、そちらを先に観た。

前半のシナリオは実写版とほぼ同じだが、後半はオリジナル。舞台や登場人物は今どきで、作風は実写版とは随分と違う。

評価は...、先に観た方に影響されたので、なんとも。忘れた頃に観るべきだった。


アニメ版「打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?」(2017)

監督:武内宜之
声優:広瀬すず、菅田将暉

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(2018/6/15)

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岩井俊二監督「打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?」(1995)

打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?

夏、花火、少年、友情、少女、淡い恋...、切なく郷愁に駆られる物語。

20年以上前の作品ですが、古さは全く感じません。郷愁は、歳を取ったせいかも。45分の短編。昨年、アニメ化されました。

オムニバスドラマのエピソード

オムニバスのテレビドラマ「If もしも」の1つエピソードとして、放送されました。

「もしもAだったら...」「もしもBだったら...」というお題で、それぞれのエピソードが作られます。

本作も、一応は、その形式になってはいますが、タイトルと内容は一致しているというわけではありません。


「打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?」(1995)

監督:岩井俊二
出演:山崎裕太、奥菜恵、 反田孝幸
主題歌:REMEDIOS「Forever Friends」

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(2018/6/15)

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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016) は、眠かった

ストーリー

いろいろと抱えた陰鬱な男が、急死した兄の16歳の甥の後見人となって、いろいろとあるってお話。過去が何とも悲しい。

眠かった...。

アカデミー作品で、完成度は高いと思うが、ヒューマンドラマ系の真面目な作品は苦手。


マンチェスター・バイ・ザ・シー(字幕版)

監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー
公開:2016年



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(2018/6/9)

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「ドリーム」(2016) NASAで活躍した3人の黒人女性たち

「ドリーム」を観た。いい映画でした。

有人飛行に挑戦していた頃のNASAで活躍した3人の黒人女性の物語。黒人差別という壁がありながら、その壁を乗り越えて、夢を実現していく、、、。

2017年のアカデミーの候補作ですが、作品賞の「ムーンライト」よりお勧めです。

気になったセリフ

「ドロシー、勘違いしないでね。差別してるんじゃないのよ」
「知ってます。ご自分でそう思い込んでいるのは。」

なかなか気が付かないのですよね...。


ドリーム(字幕版)

監督:セオドア・メルフィ
出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー
公開:2016年

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(2018/6/1)

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韓国映画「建築学概論」青春の淡い想い出のノスタルジックな恋物語

建築学概論 ☆☆☆☆

建築学概論 Blu-ray(特典DVD付2枚組)
  建築学概論

監督: イ・ヨンジュ
脚本: イ・ヨンジュ, キム・ジヘ
出演: オム・テウン, イ・ジェフン, ハン・ガイン, ぺ・スジ
公開: 2012
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あらすじ

 大学1年のときスンミン(イ・ジェフン)は、「建築学概論」の講義を受けていたソヨン(ペ・スジ)に一目惚れする。二人は、講義の課題を一緒に取り組むうちに親しくなったが、その後、疎遠になってしまう。15年後、ソヨン(ハン・ガイン)は、建築士となったスンミン(オム・テウン)のもとに現れ、故郷チェジュ島の家の設計を依頼する...。


所感


 昔と今のすれ違いの二人の関係が、ノスタルジックに描かれます。監督がもともと建築家であっただけに、"家"が舞台ツールとして使われます。韓国純愛モノのような劇的な展開はありませんが、若き日の想い出に浸れる素敵な作品です。
 韓国での観客動員数は400万人を超えて、韓国の恋愛映画として歴代1位の興行記録を6年ぶりに塗り替えたという作品で、特に男性の支持を得たようです。なかなか告白できずにいた気持ちに共感できるのでしょう。分かります(笑)。

 もう随分と昔のことになりますが、仕事でチェジュ島のロッテホテルに泊まったことがあります。ベルボーイならぬベルガールがチップを断るときの立居振舞や仕草が奥ゆかしく、可愛らしく。少女時代のソヨンを見ていたら、その時の女の子を思い出しました。売店の女の子も奥ゆかしかったので、昔の韓国女子の標準的な姿だったのかもしれませんね。今はどうなんでしょう。

2015/11/8